赤外線サーモグラフィ点検

サービス内容
高解像度の赤外線ハンディサーモカメラを使用し、外壁(タイル)の浮きや水分の滞留、建物内の雨漏りなどを「放射される赤外線の量」で検知して温度を可視化します。

赤外線サーモグラフィーで測定した温度分布データの解析は、目視ではわかりづらい外壁(タイル)の浮きや水分の滞留、建物内の雨漏りなどの状況を非破壊で確認が可能な技術です。
さらに画像化することにより建物の状態を可視化することが可能となります。

赤外線建物点検は赤外線解像度640 × 480pixel(30万画素)のハンディーサーモカメラをメインに使い、広角・標準・望遠レンズを使い分けます。
空間分解能と離隔距離(物件との撮影距離)を考えると、低解像度カメラでは解析の精度が劣るため30万画素以上の赤外線ハンディーサーモカメラを使用するのが望ましいです。
また、解析ソフトによっては微妙な温度差を捉えきれない可能性があります。

赤外線建物診断の精度は?

いま注目されている「非破壊検査」

最近の建物劣化診断や雨漏り診断においては、従来の方法である目視点検・打診棒やテストハンマー・散水調査以外で、赤外線サーモグラフィを使った非破壊検査が注目されていますが、その精度が気になるところです。

どれだけ高性能な赤外線サーモグラフィを使用しても、赤外線の原理や解析方法、自然環境が合致しない場合は誤診や見落としなどが起こり、本来の目的が達成できません。
これはどのようなことが原因で起こるのでしょうか?

結論

国土交通省は「建築基準法第12条」の特殊建築物定期報告内で「赤外線カメラを用いた外壁劣化調査方法が診断指針」として記しています。
つまり赤外線の原理、撮影技術、解析方法が間違っていなければ精度の高い診断は可能です。

従来の点検方法である打診診断、散水調査や“レインボービューシステム“を併用して高精度の赤外線ハンディサーモカメラを使う、また地上から死角になる壁面や高所にはドローンを使う、などの使い分けにより診断精度、診断の簡素化を図ることができます。

赤外線サーモカメラ撮影における注意事項

撮影当日の気温(日較差)や日照量、風力の確認

条件が合わない場合は日程変更をします。
日照がなくなる(曇りになる)と短時間で浮きの温度差がなくなるため太陽の方向、撮影方向の時間帯や日照は重要です。

降水量、気温、日照、風の24時間推移
日射量と温度差の推移
撮影時間、撮影方向の確認
撮影時間の目安
健全部と欠損部の表面温度変化モデル
壁面方向の撮影時間
その他注意事項
ノイズ対策

(1)撮影角度を変える(2)夜間撮影(3)二時刻間差分処理など

赤外線建物外壁診断におけるノイズと対策

ドローン飛行時の電波障害

ドローンの周波数である2.4GHz帯やWi-Fiが混信しているエリアでは電波障害でドローン墜落のリスクがあるため事前の電波チェックが必要です。

RFscope
赤外線診断と打診診断の特徴

赤外線解析ができないものがあります。
・放射率(1-反射率)が0.7以下の材質は判別できません(屋根の合板やタイルの鏡面仕上げなど)。
・壁面表面から5㎝(北面は3㎝)程度の深さまでの劣化診断しかできません。
・欠陥部の厚さが0.1㎜程度と薄くなると面積にかかわらず温度差が現れません。

赤外線建物点検の流れ

  • 事前調査打合せ
  • 室内・上階・外壁など建物撮影
  • 画像で点検解析診断
  • 診断報告書レポート

Priceサービス利用料金

調査・点検 赤外線建物外壁劣化点検・赤外線建物雨漏り点検

220,000円〜(税込)

機体 FLIA T860、Matrice30T、Matrice350RTK
各種申請 各種保険加入済、国土交通省申請済
その他 診断報告書を提出いたします。

利用料金はその時の経済情勢に応じて変動することがあります。詳しくはお問い合わせください。

使用機材

FLIR T860

赤外線サーモグラフィカメラは断熱不良・水漏れチェックなど建築物の検査、電気設備の保守点検など、様々な生産現場において幅広く利用されています。
目視では分かりにくい問題箇所を鮮明な熱画像を示すことで、可視化することができます。

製品仕様

熱画像解像度 640 × 480pixel(30万画素)
デジタルズーム 1〜8 × 連続
瞬間視野角(IFOV) 標準24° 0.66mrad
広角42° 1.20mrad
望遠14° 0.38mrad  
温度分解能 0.04℃
デジタルカメラ 5MP(500万画素)
カラーパレット アイアン、グレー、レインボー、アークティック、ラバ、レインボーHC
画像モード 赤外線、可視、スーパーファインコントラスト、ビクチャーインピクチャー

Service

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