赤外線建物診断解析(建築基準法第12条点検)
~報告書作成における解析ソフト上の現状の課題~

今回のコラムは、赤外線外壁劣化診断を依頼する側からは全く関係のない内容ですが、診断の依頼を受けた側の赤外線解析の苦労話と、今回新たにリリースされた解析ソフトにより、解析精度と報告書作成時間が大幅に改善されたという内容になります。

ただ、少数だと思いますが、このコラムの内容を業者が知らずに解析しているのであれば、その精度に疑義もあり得ると思いますので、依頼者側も知っておいた方が良いかも。。。?

まず、赤外線外壁劣化診断の手法には、ドローン搭載の先外線カメラか赤外線ハンディサーモグラフィによるものがあります。
ドローンによる診断の必要がなければ、赤外線ハンディサーモカメラを使ったりと。。。状況により使い分けています。

 ドローンは殆どがDJI社製ですので、当然DJI社の解析アプリを使います。
しかしながら、赤外線建物診断においては診断精度が出しにくいために、今まではわざわざFlir社の解析ソフト用に有料でデータ変換をして、Flir社の解析ソフトで解析をしていました。
これは、DJI社の解析ソフトの問題というよりは、メーカー側が想定している使用目的が異なっているのが理由だと思われます。

しかしながら、Flir社の解析ソフトで全てが完結されるわけでもなく、その解析されたデータをパソコン上で、お客様の報告書用に編集するという膨大な労力がかかっていました。

DJI THERMAL ANALYSIS TOOL3では、以下の2点が解析に課題がありました。
(1) 温度幅調整の不具合(温度ラベルのグラデーションの幅が温度幅調整時に変動する)
⇒正確(微妙)な温度差が検出できないため、タイルの浮きの見落としの可能性があり得る。

(2)赤外線画像と可視画像がアプリ上で確認できないのと、赤外線画像と可視画像のずれが生じる
⇒温度差なのか?汚れやタイルの色違いなのか?などのノイズチェックが不便。

たいぶマニアックな内容になってしまいましたね。

今回「CRITIR」という解析ソフトにより、DJI社やFlir社の解析ソフトの課題が相当解決されました。
ポイントは、
・データ変換が不要で、解析から報告書作成までオールインワンで完結。
・可視画像と赤外線画像のサイズの位置が自動調整され、並べて照合できる。
・オルソ生成により、壁面を面的に把握し、タイル劣化の数量集計をスムーズに行える。
などなど

これは解析側からすると一大革命です。
機会があれば、改めて詳細を紹介します。
あまり紹介する必要も無いかな???

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