“夏型結露“ “内部結露”って何?(その1) ー結露に潜む危険についてー
皆さん“結露”というと何を想像されますか?
寒い冬によく見るサッシ廻りの水滴。また冷えたビールジョッキに付いている水滴も結露なんです。
これは「冬型結露」であり、「表面結露」と言います。

最近問題になっているのは、「夏型結露」と「内部結露」なんです。
大変奥深い内容ですが、一回のコラムでは上手く説明できませんので、折を見てコラムでお話します。
大きくは、以下のようになります。
(1)結露現象の最近の傾向、その弊害
(2)冬型結露、夏型結露、通年結露
(3)結露診断方法と結露対策
雨漏れ対策としての防水・雨仕舞品質の問題と並んで、近年トラブルが増加しているのが内部結露対策としての断熱・気密・防湿施工の品質問題です。
しかし、残念ながら結露防止の理論を正しく理解し、現場で再現できている施工業者は決して多くありません。
雨漏れか結露か目視では分からない事もあります。
まず、以下が雨漏れか結露かの判定フローです。
まずは、結露に潜む危険についてです。大きくは「健康」と「住宅」への影響です。
「健康への被害」
気密性の高い空間で、結露を放置しているとカビが生えます。カビの胞子は、ぜん息など健康被害の原因となり、カビはダニの餌になり、ダニの死骸や糞も、ぜん息や気管支炎、アトピー性皮膚炎の原因物質といわれています。従って、結露をそのままにしておくとカビが増え、カビが増えればダニも繁殖するという悪循環で、われわれの健康に被害を及ぼします。
しかも、内部結露ですので目視で認識できないのが厄介ですね。
「建物の躯体への影響」
木材は「腐朽菌(ふきゅうきん)」という木を腐らせる菌の繁殖によって腐ります。腐朽菌は「水分」「適温」「養分(木材など)」「酸素」の4つの条件がそろうと繁殖し始めます。これらの条件のうち、適温・養分(木材など)・酸素の3つについては、一般的な住宅では防ぎようがない。つまり、住宅内で腐朽菌を繁殖させないためには、結露(水分)を発生させないことが非常に重要なんです。
腐朽菌が繁殖すれば床や壁などを構成する木材が腐ってしまう可能性があり、それを餌とするシロアリの発生も。木造住宅では柱などの躯体部分も腐らせ、強度を著しく低下させることもあります。
これも、内部結露のカビと同様に目視で確認できないですね。

結露に関しては、書籍もあまりなくてまだまだお伝えしたいことが山ほどありますが、このあたりで。。。