外壁補修 そして台風10号が過ぎ去って…

先月、台風10号による暴風雨で管理物件の居室内に漏水が発生したため、後日赤外線サーモグラフィで室内壁面を点検しました。(前回の8月24日コラム)
漏水箇所から察し、居室に面するベランダのサッシ周りのシーリングとモルタルのクラックの補修をし、翌週からの雨予報に備えました。


再度の暴風雨がありましたが台風10号が熱帯低気圧に変わり、晴れ間になってから改めて建築士を同行して現地に出向きました。
幸いにも居室内の漏水はありませんでしたが、新たな問題が……

(1)居室天井の低温箇所か拡がっている。
(2)居室天井の高温箇所がある。断熱材欠損では???

(1)天井低温箇所映像

(2)居室天井の高温箇所映像

そこで、ドローンで屋根を点検しました。

スレート屋根にひびや欠け、反り、コケの繫殖はなかったものの、スレートの色褪せが目立ちます。
色褪せは、新築時の塗膜の効果が切れることで発生します。塗料が、紫外線によって劣化している状態です。
スレート屋根の色褪せは環境によっても若干違いますが、5年前後で現れることが多く、スレート屋根が色褪せると、屋根自体が水分を吸収しやすい状態になってしまいます。


おまけ
「赤外線サーモグラフィ点検で想定外の発見」
(1)赤外線サーモグラフィ画像に一部高温箇所がある。⇒断熱材欠損?
(2)赤外線サーモグラフィで筋交いが映らない。⇒筋交い欠損?
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)は、耐力面材が耐力壁となっているため筋交いは使用されていませんが、軸組み工法にもかかわらず筋交いが赤外線サーモグラフィに映らない。或いは片筋交いの場合は配置が不自然。
この様なケースは中古物件や設計図書がない場合はありえます。

屋根の補修については次回に…
つづく。

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